<静岡市駿河区にある小さな酒屋の、お酒関連の話とオタク系趣味な話とかのブログ>
2009年10月27日 01:47


そんなわけで、26日は一日、名古屋の中心部にある「国税局」に行ってきました

上はお土産の「ういろう」ね(^¬^)
名古屋国税局へは「酒類鑑評会品質評価会」の評価員として出席させていただくことになったのです。…別に「悪いコト」して呼び出されたじゃないから~(´Д`)
朝、携帯からレポートでも書いたけど今回は2回目の局入りです。
そして相変わらずのそうそうたるメンバー。…たじろぐ私ですが、まぁ、私みたいな初心者&酒販店の意見も時には必要ってことで自分に言い聞かせています

ちなみに名古屋国税局では「静岡・愛知・三重・岐阜」の東海4県を管理・監督?しています。
守秘義務言われてないし、たぶんこれくらいなら書いても大丈夫だよね?笑。
今回は、吟醸酒80点と、コンセプト清酒10点、計90点を評価しました。
吟醸酒は、いわゆる高級なお酒ですよね。だから香りも華やかだし、キレもよかったりする。基本的にはランクが高い美味しいものばかりです。だからそれらに点数付けたりするのはかなり難しく、同じような評価になってきちゃう…。飲み込まず吐き捨てるから簡単には酔っ払わないけど、でもごめんなさい、最後には顔が赤くなっていましたよ、私(^_^;
で、ちょっと専門的な話。
全国的に評価されてたり、多くの蔵元さんが目指す方向なのが「カプロン酸エチル」を多く含む、リンゴのような華やかな甘い香りがする吟醸酒。今日もそんな香りの吟醸酒が多く、香りだけ強調されてたり、味との調和が取れてたり、吟醸酒というほどのものでもなかったり…、そのあたりが採点基準な感じです。
でも驚いたと言うか、改めて認識したのは我々静岡のお酒のこと。
全国、いや、東海の他3県でも上記のカプロン酸エチル系の出品数が圧倒的に多いにもかかわらず、静岡からは、華やかなリンゴ系な甘い香りではなく、バナナのようなおだやかな香りがする「酢酸イソアミル」系の吟醸酒の出品が多かったこと!
これは、静岡型吟醸酒の元となる「静岡酵母」を開発した河村傳兵衛先生の教えによるところの模様。
でも私はこの、酢酸イソアミル系の静岡吟醸が大好きです

「酢酸イソアミル」なんて聞くとちょっと酸っぱそうなイメージだけど、そんなことはないからね♪笑。優しい味わいで、フルーティーな感じもある。
そもそも静岡は、由比・清水・焼津などの漁港が多かったり、お魚料理の文化が多いですよね。そんなお魚料理にはこの静岡吟醸が合うんです!
香りもおだやかで、サラッと淡麗辛口。そして余韻はフルーティーさが残りキレも良い。
魚の脂をサラッと流してくれるし、その後に食べる魚の味わいもまた引き立つ♪
もちろん静岡吟醸の中にもいろんな種類のものがあります。静岡酵母だって数種類ありますし、まずは「使うお米」によっても味わいは大きく変わる。「使うお水」だってもまろやかさは変わるし、「作る人」によって全ての持ち味を生かすも殺すも…、って感じ。
お酒造りはそれだけ繊細なんですよね…。私なんてまだまだ勉強不足です(>_<)
でも、そんな苦労の中から生まれてくるのが静岡型吟醸酒。
まだ呑まれたことない人にはぜひ呑んでほしいです。お酒屋さんに「自分の好み」を伝えたりお話してっていろいろ試してみるといいかもしれない…。特に女性の方にオススメしたいな

今日の名古屋で改めて感じたけど、美味しい地酒がある静岡に居て良かったな~♪
記事投稿者: 鈴木酒店 2009年10月27日 01:47
▼この記事に対して書かれたコメントです
静岡県は以外と以外、銘酒の産地ですよね~。
Posted by t3d35
at 2009年10月27日 10:10

>t3d35さん
こんにちは♪
静岡の地酒、そうなんですよね、全国的に見てかなりの銘酒だと思います。
実際、(それが良い事なのか微妙なのかはアレですが)首都圏でも静岡酒はかなり人気ありますし、プレミアな銘柄も少なくないですよね~。
そこには「河村傳兵衛先生の教え」が大きいものかと思いますが、でもこの「静岡の水」の影響も大きいでしょうし、やはり「蔵元さんの愛情とか熱情」も素晴らしいんだと思います。
私としても、そ~いった地酒をお店で紹介していきたいところです(^-^)
こんにちは♪
静岡の地酒、そうなんですよね、全国的に見てかなりの銘酒だと思います。
実際、(それが良い事なのか微妙なのかはアレですが)首都圏でも静岡酒はかなり人気ありますし、プレミアな銘柄も少なくないですよね~。
そこには「河村傳兵衛先生の教え」が大きいものかと思いますが、でもこの「静岡の水」の影響も大きいでしょうし、やはり「蔵元さんの愛情とか熱情」も素晴らしいんだと思います。
私としても、そ~いった地酒をお店で紹介していきたいところです(^-^)
Posted by 鈴木酒店
at 2009年10月27日 13:37

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