ゴールデンウィークの真ん中、しかも先日は悪天候の中となってしまいましたが…そんな中、当店の座敷部屋では『静岡一、マニアックなお酒』の会を断行致しました！



【裏鈴木酒店：杉錦の会】


蓋を開けてみればちょうど満席になって25名以上の参加者！
そして女性が半数以上と、杉錦と杉井社長の人気が伺えます

今回揃えたお酒は17種類
これだけラベルが揃うと美しいです


さて右の資料画像、漢字と数字だらけのが今回のラインナップですｗ （画像をクリックすると拡大します）

この「BY」っていうのは「Brewery Year」のことでして、いつ醸造されたかの酒造年度という独特の表記なんです。今酒蔵から販売されているお酒（新酒）は「29BY」であります。

なのでこれ見ると分かるのですが、むしろその（今年の）29BYはほとんど無く…、1年2年前の物や、中には10年以上前の物もある
まさに、

杉錦はこうでなくっちゃ！ですね


またそのほとんどが純米系…というのは置いといて、そのほとんどが「山廃仕込み」か「生もと仕込み」という伝統的製法ばかり

ちまたでは『精米歩合が一桁のお酒』っていうのも聞いたりもするわけだけど、でもこの杉錦はむしろ逆ベクトルな感じで、あまり磨かない（削らない）精米歩合のが多いし、中には『精米歩合88％』とか『酵母無添加』なんていう凄いのがあり、とにかくそのあたりが楽しくてやっぱりそこが杉錦クオリティなのかなと思う次第


また杉井酒造さんでは、静岡県産とは思えないくらい美味しい芋焼酎の『才助』（さいすけ）や県内唯一にして超貴重な純米みりんの『飛鳥山』（あすかやま）も醸造していて、これらも今回出して味見たけど～、やっぱとにかく凄かった
みりんの概念が変わる
この日も何人もお土産に買って帰ってくれました。…あとそのみりんの搾り粕とかもｗ



でも杉錦はちゃ～んと、今回の純米大吟醸（精米歩合40％）とかのように現代の造り方で造ってもすっごく綺麗な味になって美味しいし、私としては精米歩合55％の特別本醸造なんて、めちゃくちゃ安い（四合瓶なんて1,080円！）のにめちゃくちゃ美味しくてとんでもないコストパフォーマンスだと思ってます
これ　→　【一升瓶2160円の凄い2つの杉錦のお酒！】

とにかく杉井酒造さんは醸造技術と経験値が凄いのです


そして今回の隠し玉はこれ


13年前の全国新酒鑑評会で金賞を受賞した時の出品酒
しかも杉井酒造ではこのお酒の時が最後だった明利酵母を使ってたりと、貴重すぎてマニアには鼻血が出るレベルのお酒であります
（これ、蔵にはまだ少しだけ在庫あるみたいだから、今度仕入れて売ってみようかしらｗ）



というわけで天気悪い中今回も藤枝から杉井社長が来てくれて、たくさんの貴重なお話や裏話などなど、みんなと一緒になってお酒飲みながら歓談してくださいました
参加して下さった皆さんも雨の中ありがとうございました。差し入れもたくさんでした

こういうマニアックな内容はやっぱ楽しいですね